不妊月間の分科会案内 ビデオ&トーク

もうひとつの不妊――生命を選別できますか?

2002年6月9日(日曜日)午前10001200

東京ウイメンズプラザ視聴覚室A

 

SOSHIREN女のからだから/DPI女性障害者ネットワーク/からだと性の法律をつくる女の会

 

「不妊」と聞くと、子どもができない状態や不妊治療をさすようになってきた今日この頃ですが、1948年以来「優生保護法」という法律のもとで、ハンセン病の患者さんもふくめて、妊娠できないようにする手術(不妊手術または優生手術)を受けさせられた人々がいます。なかには、本人は希望していなかったり、知らない間に不妊手術をされたりしたケースもあるのです。

 

そして、このような人権侵害を許してきた背景にある「優生思想」は、今また不妊治療の先端技術にも影響をあたえつつあります。

 

「赤ちゃんを産んでもいい人/産んではいけない人」

「生まれてきてよい生命/生まれるべきではない生命」

と分けることは可能なのでしょうか?

 

わたしたち人間は、生命の「質」を選別してもいいのでしょうか?

 

多胎妊娠の減数手術、精子バンク、着床前診断などのSF世界のような先端技術、一方では人権の視点がほとんどない、戦後日本の不妊手術に関する歴史や堕胎罪・・・。

これらの題材を扱ったドキュメントビデオを見ながら、今すすんでいる不妊治療技術への不安や危機感、どうしたら、私たちがもっと心地よく暮らせるのか、などなどについて、パネラーの話を聞きながら、一緒におしゃべりしようという分科会です。

 

 パネラー 南雲君江(DPI女性障害者ネットワーク)

      山本有紀乃(からだと性の法律をつくる女の会)

      大橋由香子(SOSHIREN女のからだから)

 

この分科会は、689日に開催される「レッツ・トーク・不妊!」(WIMジャパンプログラム)のなかの一つ。他にもたくさんのセミナー、シンポジウム、サロン、分科会が開かれます。参加費は、1日券1500円、2日券2500円、ワンプログラム券1000円。プログラム全体の問合せは、пFax03−5207−5848 実行委員会まで。