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女(わたし)のからだから何が見える?−優生保護法改悪阻止から25年!連続講座−

第3回 1月26日(土) 午後3時45分〜6時

人口政策・南と北

<スピーカー>
芦野由利子さん(元(社)日本家族計画連盟)

人口を管理するには、子どもを産む女性のからだを管理せざるをえず、人口抑制/増加を目指すさまざまな人口政策のもと、女性のからだが影響を受けてきました。1994カイロ国際人口開発会議では、強制的な人口政策が否定され、リプロダクティブ・ライツが承認され、NGOとの協力関係の重要性がうたわれました。
このカイロ会議前後で人口政策がどのように変わったのか、一方で、ブッシュ政権のグローバルギャグルール(中絶を認めないことを踏み絵にする援助)や新自由主義によって女性や子どもの健康にどのような影響が出てきているか、NGOと国連/国際機関との関係はどうあるべきかなどについて、元(社)日本家族計画連盟の芦野由利子さんにお話ししていただきます。

 ※事前の申し込みは必要ありません。当日、直接会場にお越しください。

 日 時:1月26日(土) 午後3時45分〜6時
 会 場:町屋文化センター 第一会議室
     荒川区荒川7-20-1 地下鉄千代田線、京成線の町屋駅より徒歩1分
 資料代:1000円

SOSHIREN女(わたし)のからだから
東京都新宿区富久町8-27 ニューライフ新宿東305ジョキ内
TEL/FAX 03-3353-4474  gogo@soshiren.org
今後の予定
第1回 2007年11月4日(日)終了
 「私のからだ」から何が見えるか?― 戦前・戦後、そして未来へ 青木やよひ さん
 フェミ的にいって堕胎罪ってどうなのよ? 水島 希 さん

第2回 2007年12月13日(木)終了
 優生保護法と障害者の自立・介助  スピーカー:青海恵子さん/瀬山紀子さん

第3回 2008年1月26日(土)
 人口政策・南と北
    スピーカー:芦野由利子さん(元(社)日本家族計画連盟)

第4回 2008年2月23日(土)午後1時半〜4時半 文京区民センター3階3‐C室
 私が考えるリプロ―ラブピースクラブでやってきたこと
    スピーカー:北原みのりさん

第5回 2008年4月19日(土)午後2時〜4時半
 女性障害者の運動と女性の運動 一緒にやってきたこと 似ていること 違うこと
    スピーカー:堤愛子さん&SOSHIRENメンバー

 2007年1月、柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言に各層の女たちから批判が続出しました。このことは、妊娠・出産も育児も困難な現実の一方で、「産む・産まないは女(わたし)が決める」という考え方は広く共有されていることを明らかにしたと言えるのかもしれません。

 今から25年前の1982年に、優生保護法という法律の変更が国会で議論されました。その名のとおり、優生=「人口の質」を向上させることを目的とするとともに、刑法堕胎罪とセットになって、女が子どもを産むか、産まないかを管理しようとする法律です。優生思想を強化し、中絶を禁止する法改悪だと反対して声をあげた私たちのグループは、「女(わたし)のからだは、わたしのもの」という視点から、その後もいろいろな問題に取り組んできました。

 96年に優生保護法は母体保護法に変わりましたが、優生思想は消えたでしょうか。女(わたし)たちが自由に生きられるように変わってきたのでしょうか。 「女(わたし)が決める」状況になってきたのでしょうか。

 少子化が進み、産婦人科が減り、その一方で、不妊クリニックは増え、そこでは体外受精などの生殖補助技術が一般化しています。卵を体外に取り出したことで、卵や胚を材料として利用する技術も進んできました。また中絶胎児も材料として期待されています。

 25年前の<過去>の経験や思いと、<現在>のそれとをつないでいく、違う経験をしてきた人たちが、それぞれの思想や気持ちを共有していく。そんなことをめざして、連続講座をはじめます。