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女(わたし)のからだから何が見える?−優生保護法改悪阻止から25年!連続講座−

第2回 12月13日(木) 午後6時半〜

「優生保護法と障害者の自立・介助」

<スピーカー>
青海恵子さん
1951年弘前市生まれ。1982年に上京。現在横浜市在住。職業は売れない翻訳家。今年七月に千書房より「障害者権利条約」の全訳を刊行。外務省がジェンダーを「性別」と訳したことに腹を立てている。
翻訳した本は、『おしゃべりな口』『こまったくちばし』(いずれも岩波書店)『車椅子の高さで』『父と息子』(いずれも晶文社)『老人虐待論』(筒井書房)『ナイトガーデニング』(ディスカバー・21)他

瀬山紀子さん
東京大学大学院経済学研究科 経済と障害の研究 リサーチフェロー都内の障害者自立生活センター等に所属し、介助に関わること10年あまり。現在は「自立生活センターHANDS世田谷」の女性たちと共に、「DPI女性障害者ネットワーク」の再始動を模索中。書いたものとして、「声をうみ出すこと−女性障害者運動の軌跡」(『障害学の主張』明石書店、2002)、「障害当事者運動は、性をどのように問題化してきたのか」(『セクシュアリティの障害学』明石書店、2005)等。

ビデオ「そして どう生きる」上映
2006年作品 監督:新井ちひろ 上映時間20分。
車イスを使って自立生活する女性加納友恵さんの日常を、介助する人の目から捉えた作品。笑える日、笑えない日、障害者自立支援法が落とす影、世代の違い・・・映し出される光景が"どう生きる"を問いかけます。

 資料代:1000円

 ※事前の申し込みは必要ありません。当日、直接会場にお越しください。

 会 場:女性と仕事の未来館 第2セミナー室
    JR田町駅三田口(西口)から徒歩3分
    地下鉄(都営浅草線、都営三田線)三田駅
    A1出口から徒歩1分


たいへん申し訳ありませんが、託児、聴覚障害・視覚障害の方と情報を共有する体制ができていません。でもご相談いただけたら、シッターさんを探す、スタッフが要約筆記をする、資料のデータをメール送信するなど、ご一緒に方法を考えたいと思っています。必要な方はご連絡下さい。

SOSHIREN女(わたし)のからだから
東京都新宿区富久町8-27 ニューライフ新宿東305ジョキ内
TEL/FAX 03-3353-4474  gogo@soshiren.org

今後の予定
第1回 2007年11月4日(日)終了
「私のからだ」から何が見えるか?― 戦前・戦後、そして未来へ 青木やよひ さん
フェミ的にいって堕胎罪ってどうなのよ? 水島 希 さん

第2回 2007年12月13日(木)優生保護法と障害者の自立・介助
                 スピーカー:青海恵子さん/瀬山紀子さん
第3回 2008年1月26日(土)午後 スピーカー:芦野由利子さん
第4回 2008年2月23日(土)午後 スピーカー:北原みのりさん
第5回 2008年4月19日(土)午後 スピーカー:堤愛子さん&SOSHIRENメンバー

 2007年1月、柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言に各層の女たちから批判が続出しました。このことは、妊娠・出産も育児も困難な現実の一方で、「産む・産まないは女(わたし)が決める」という考え方は広く共有されていることを明らかにしたと言えるのかもしれません。

 今から25年前の1982年に、優生保護法という法律の変更が国会で議論されました。その名のとおり、優生=「人口の質」を向上させることを目的とするとともに、刑法堕胎罪とセットになって、女が子どもを産むか、産まないかを管理しようとする法律です。優生思想を強化し、中絶を禁止する法改悪だと反対して声をあげた私たちのグループは、「女(わたし)のからだは、わたしのもの」という視点から、その後もいろいろな問題に取り組んできました。

 96年に優生保護法は母体保護法に変わりましたが、優生思想は消えたでしょうか。女(わたし)たちが自由に生きられるように変わってきたのでしょうか。 「女(わたし)が決める」状況になってきたのでしょうか。

 少子化が進み、産婦人科が減り、その一方で、不妊クリニックは増え、そこでは体外受精などの生殖補助技術が一般化しています。卵を体外に取り出したことで、卵や胚を材料として利用する技術も進んできました。また中絶胎児も材料として期待されています。

 25年前の<過去>の経験や思いと、<現在>のそれとをつないでいく、違う経験をしてきた人たちが、それぞれの思想や気持ちを共有していく。そんなことをめざして、連続講座をはじめます。