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 「ヒトES細胞の樹立および使用に関する指針(案)」
に対する意見


科学技術会議生命倫理委員会ヒト胚研究小委員会 御中
文部科学省 研究振興局ライフサイエンス課
 生命倫理・安全対策室 「ヒトES細胞指針案」担当 御中


T
  1. 年齢 グループのため無記入
  2. 性別 女
  3. 職業 グループのため無記入
  4. 氏名 SOSHIREN女のからだから(公開可)
    1982年結成。女性のからだへの自己決定権、リプロダクティブ・ライツの確立を目指し、堕胎罪・優生保護法の撤廃を求めて活動してきたグループ。第1回加藤シズエ賞受賞。
  5. 所属 グループのため無記入
  6. 住所 新宿区富久町8‐27 ニューライフ新宿東305ジョキ内
    Tel&Fax 03‐3353‐4474
U この問題への関わりについて

 女性のからだへの技術の介入という点、および優生思想との関係から、生殖技術にはもともと関心を持ってきた。

V 意見
総論について
遺伝子組替えに対して世界中の科学者がアシロマ会議で議論した背景には、「人がどこまで生命を操ってよいのか」という問題に対する畏敬があったはずである。しかし、この指針には人が生命に手を加えることに対する倫理的な視点はなく、研究上の興味や商業的利益だけが優先されている。まず、遺伝子組み替えと同じように国際的基準を作る努力が行われるべきであろう。
 科学技術は決して無色透明ではあり得ない。社会の価値観や社会通念を反映しているだけでなく、それを助長するような形で発達する。胚を作るためには女性のからだから卵を取り出さなければならず、また取り出された胚の研究過程では胚の遺伝的特徴が調べられたり、樹立細胞の応用には、遺伝病などの治療が想定されている。性差別、優生思想を排除することがうたわれない限り、その過程で現代社会の、性差別、優生思想も助長されるであろう。
 上記とも関連するが、まったくジェンダーの視点が欠けている。自然科学者の多くは男性であり、その研究内容、方法自体が男性中心的であることは、すでに多くの科学史家たちの研究で明らかになっている。一方で、提供される胚の材料となる卵を得るには、排卵誘発、採卵が必要であり、その過程で女性のからだは傷つき、場合によっては死に至る可能性すらある。このような技術の背景にあるジェンダー・バイアスを問わずに、科学技術を推進することは大きな問題である。

各論について
第一条 性差別、優生思想の排除を明記すべきである。
第十四条 具体的に審査がどのように行われるのかということを明記すべきである。また委員の総数が明らかではないが、総数を明記し、女性および関係者以外の委員を半数以上にするべきである。
第七、一六、十七、四十二条 これらの条件を満たさなかった場合にどのような手続きで研究を止めさせることができるのか明記するべきである。四十二条の公開だけでは不十分である。また研究範囲などの拡大解釈が行われないような基準も必要である。
第三章 インファームドコンセントに関しては第3者機関において行われない限り圧力がかかったり、誘導が起こってしまうことが考えられ、何らかの第3者機関が必要だと考える。
2001年3月19日
  東京都新宿区富久町8−27ニューライフ新宿東305
電話・FAX 03−3353−4474
              SOSHIREN女(わたし)のからだから